About Consultant

Xspear Consulting株式会社

Xspear Consulting(クロスピアコンサルティング)は、金融業界向けのシステム導入で知られる「シンプレクスグループ」が2021年4月に立ち上げた、戦略/DXを得意とするコンサルティングファームだ。同社のディレクターである伊藤氏は「大きなファームや事業会社でジレンマを感じているミドルレンジのコンサルタントにこそ来てほしい」と語る。Xspear Consulting設立の経緯や特長、伊藤氏のキャリアや転職の経緯について話をうかがった。

コンサルティングファームでありながら、戦略設計だけでなくITの実装まで実現できる

大森

御社の設立経緯を教えてください。

伊藤氏

Xspear Consulting(以下、クロスピア)が一翼を担うシンプレクスグループの沿革・事業方針に触れつつ説明します。シンプレクスグループは1997年の創業以来、金融機関の収益向上にテクノロジーが大きく貢献する領域において、コンサルティングからシステム開発、システムリリース後の運用保守まで全フェーズを支援することを武器に、国内におけるリーディングカンパニーの地位を築いてまいりました。ここ数年間は、保険(生損保)や暗号資産といった領域におけるDXソリューションの導入実績を拡大させることにも成功しています。着実に事業領域が拡大している中、FY2022~2024中期経営計画において、より幅広い顧客企業のご支援をすべく事業を拡大していく方針を打ち出しています。

クロスピアは、当グループが金融領域で先行して獲得したDXソリューションの提供実績を土台に、金融・非金融を問わず顧客の経営課題に的確に対応していくことを目的として設立されました。

社名には、「顧客がビジネス成功に向けて未知なる領域にチャレンジする際の戦略的パートナーとして、その先陣を切る槍・尖兵のような存在でありたい」という想いが込められています。中期経営計画においては、事業を拡大していく急先鋒の役割を期待されています。

大森

シンプレクスグループの中で、クロスピアとシンプレクスは、どのように業務をすみ分けているのでしょうか?

伊藤氏

戦略策定、組織改革、業務改善、IT構想設計などDX文脈を中心としたコンサルティングをクロスピアが行い、システム化を中心とした事業領域の深耕をシンプレクスが担当しています。クロスピアの顧客は金融業界に限定されるわけではないので、グループ全体の事業領域が拡大していくことを想定しています。

クライアントの課題を解決する方法は必ずしもITソリューションに落とし込まれるとは限りませんので、その場合はクロスピアが戦略コンサルティングのみを担うケースもあります。また、シンプレクスではなく、外部のベンチャー企業やスタートアップ企業などと連携することもあります。
DXを主軸としたコンサルティングと申し上げましたが、将来的には支援領域もソリューションも含め総合的にコンサルティングサービスが提供できる総合ファームを目指しています。

大森

ほかのファームと比較したときの、御社の強みを教えてください。

伊藤氏

強みは大きく2点あります。
1点目は、テクノロジーとビジネス双方を理解している人材を豊富に抱えている点で、戦略や経営のコンサルティングを手掛けながらも、シンプレクスと協業することでシステムの実装まで支援することができます。クロスピアなら企画・構想段階から実運用フェーズまで一気通貫でサービスを提供することができます。その点に魅力を感じて転職してくる人も多いですね。

2点目は、クライアントファーストの考えのもと、様々な座組みでの支援を行いやすいことがあげられます。例えば、ベンチャー企業やスタートアップ企業とのコラボレーションも実現しています。課題解決の手段のあるべきを考え、それを実現するためにビジネスパートナーを柔軟に検討する。顧客課題に対して機動的かつ柔軟に対応することができるのはクロスピアならではの特長といえるのではないでしょうか。課題に対して最適なサービスがあれば、積極的にコラボレーションを検討しており、クライアントファーストを突き詰めたい方にとっては、刺激的な環境だと思います。

大森

御社はDXを強く打ち出しています。DXはコンサルティング業界ではよく耳にしますが、IT=DXと捉えられていると感じることもあります。御社の考えるDXについてお聞かせください。

伊藤氏

DXは“D=デジタル”の部分に焦点が当たりがちですが、肝心なのは“X=トランスフォーメーション”だと考えています。課題の解決策が必ずITソリューションの導入になるとは限りません。ITソリューションを導入して業務を“デジタル”化することにとどまらず、ビジネスをどのように“トランスフォーム”していくか、DXの本質はそこにあると考えます。
私たちは、ITに強いシンプレクスグループだからこそ、実効性の高いDXを追求することができますし、またシンプレクスとは敢えて別法人にしているからこそ、ITソリューションの導入に捉われすぎない本質的DXを加速させていくことが可能です。

大森

御社を選ぶクライアントからは、どんな点が評価されていると思いますか?

伊藤氏

私たちが強みとして標榜している「DXにおいて上流から実行まで支援できる点」をまさにご評価いただけています。
また、戦略・総合ファームや事業会社、テック系ベンチャー企業などでそれぞれの専門性を磨いてきた自律性の高いメンバーが集まっているので、高いドメイン知識をもとに多角的な視点でコンサルティングができる点(人材の多様性)や先ほど申し上げた柔軟な支援の座組やソリューションにも魅力を感じていただいていると思います。

高いスキル/ケイパビリティを持つ想いのある人が集い、Yes andの会話でwillを積み上げる集団

大森

伊藤さん自身のこれまでのキャリアと、クロスピアに転職した理由を教えてください。

伊藤氏

新卒で民営化直後の日本郵政グループに入社し、公から民へシフトするための組織体制や制度、人材の確保など様々な文脈の組織人事を担当していました。その後はPwCに転職して組織人事のコンサルタントとして経験を積みました。

PwCでは人事経験を活かし順調にプロモーションしましたが、立場が上がるにつれて「自分に最終決定権がないこと」へのジレンマを感じるようになっていきました。例えば、顧客にとってベストな解決策を提案するために、スタートアップ企業と手を組みたいと考えても、コラボレーションが難しいという状況もありました。コンサルタントとして、自分が向き合う顧客に対して自分の考える最善のサービスを提供するために裁量権やスピード感を手に入れたいという想いが高まり、転職を決意しました。

転職活動を始めたものの、業務が忙しくなかなか活動できていなかったのですが、とあるヘッドハンターから「1社だけ、時間を作って会ってほしい企業がある」と言われました。それがクロスピアとの出会いです。

その時点で、クロスピアは設立から数か月ほど経っていました。確かに新興ファームらしく、裁量権やスピード感はありそうだと感じたのですが、正直なところ生まれたての組織であり、これからの方向性に不安も感じました。

そこで、私が考える、「クロスピアがこれから組織として検討すべき論点や方向性」をぶつけてみたんです。

すると、クロスピアから「指摘はもっともだ。その論点・方向性で是非一緒に組織を作っていかないか」と言われました。

改めてよくよく考えてみると「自社の組織設計に主体的に関われることは新たなやりがいにつながるな」と思えましたし、何より自分が本音でぶつかったことに対してクロスピアも本気で向き合ってくれたので、そういう人たちと働きたいと思い、入社を決めました。

大森

そんな経緯があったんですね。実際に転職して数か月たった今、感じていることを教えてください。

伊藤氏

よい点としては各々を尊重してくれるカルチャーであること。スキルやケイパビリティをもった想いのある人が集まっているので、建設的に意見交換をしながら、それぞれのアイデアを積み上げています。

いったん受け入れながらも反対意見を伝える「Yes,But…」の文化では議論が積みあがらず想定を超えたアウトプットは実現しにくい。しかし、クロスピアは「Yes,And…」の文化ができていると感じます。「それいいね。それならこうするとより良いかもね」と皆の知見が積みあがっていきます。それぞれがお互いのスキルやケイパビリティを尊重しているからこそ実現していると思うのですが、こうしたコミュニケーションができる組織は強くなると感じています。

実際に入社してみて驚いたのは、意思決定・推進スピードの速さです。入社後の数か月で、私も携わって実行してきた組織を育てるための施策による、変化を日々実感しています。
生まれたての組織なのでやることはまだまだあり、「裁量権しかない」と言っていいくらいの最高な環境です。

ITコンサルファームではなく、規模の小さな総合ファーム

大森

御社の求める人物像を教えてください。

伊藤氏

マインドとして求めたいのは開拓者精神です。設立間もない会社だからこそ、自分のしたいことにチャレンジできる環境をやりがいに感じ、行動してくれる方を求めています。そういった方々と一緒に組織を大きく育てていきたいと考えています。設立したてなので組織制度や環境面は整備しきれていない部分もあります。そういった環境が当たり前にあることに慣れていてフラストレーションを感じる人よりは、どうやって整備しようか考える方に向いていると思います。
環境を一緒に作っていくことに面白みを感じる方には是非お会いしたいです。

また、意外に思われるかもしれませんが、デジタルに関する深い専門領域というよりはデジタルに掛け合わせられる得意領域をもっていることが重要です。

大森

御社に興味をもった方へのメッセージをお願いします。

伊藤氏

シンプレクスグループの一員であるため、デジタル・ITの専業ファームだと思われがちですが、クロスピアはITコンサルに特化したファームではありません。まだまだ会社の規模は小さいですが、戦略案件や新規事業開発、組織人事案件など様々な領域の案件を手掛けています。
設立間もないファームでありながら、“シンプレクスグループ”という大きな土壌のもと新たなコンサルティングファームを立ち上げていく挑戦ができる機会は、当社以外ではなかなか得られないのではないでしょうか。

大手ファームに所属している方の中には、ご自身が考えるクライアントファーストの支援を実現できていない方や、組織内の制約が強く裁量権・決定権を持ち切れないことへのジレンマやフラストレーションを感じている方がいらっしゃると思います。クロスピアならチャレンジができるかもしれません。

さまざまな方向にビジネスが広がっていく可能性があるからこそ、私たちは無限の可能性を秘めていると感じます。 “シンプレクス”とのコラボレーションは根幹にありながらもプラスアルファをどう伸ばしていくか。そのためのソリューション開発や領域拡大などを推進しているところです。

大きなファームや事業会社を飛び出し、新たな挑戦機会を手にしてみませんか。是非お話しさせてください。

大森

シンプレクスグループという土台がありながら、チャレンジできる環境が御社の最大の魅力ですね。

左から:弊社大森 Xspear Consulting 伊藤氏

構成・編集:久保佳那
撮影:赤松洋太

※本記事の内容はすべて取材当時のものです。